XMにはゼロカットシステムがあり、急な相場変動でマイナス残高になってもきっちり補填してもらえます。
しかし、「ゼロカットされない」「残高がリセットされない」という声もあり、不安な方も多いでしょう。
XMでは、ゼロカットのルールを守ってリセット条件を満たしていれば、時間はかかったとしてもゼロカットが必ず行われます。
この記事でXMのゼロカットの仕組みや条件、メリット・デメリットまで詳しく解説しているので、しっかり理解してうまく活用しましょう。
XMはゼロカットされない設定ではない!
「XMはゼロカットされない」という口コミを聞くことがありますが、実際はゼロカットされない事実はありません。
XMにはゼロカットシステムがきちんとあり、相場急変時にトレーダーが追証を負担しなくていい仕組みが整っています。
まずは、XMのゼロカットの仕組みやルールを確認していきましょう。
XMのゼロカットシステムの仕組み
XMにはゼロカットシステムと、その前の警告であるマージンコールと強制ロスカットがあります。
いずれもトレーダーを大きな損失から守るための仕組みとなっており、以下の流れでゼロカットが発動します。
XMのゼロカットの流れ
含み損が膨らんで証拠金維持率が50%まで下がるとマージンコールが発動します。
マージンコールではXMにログインすると警告が表示されます。
マージンコール後もポジションを決済せず、含み損が膨らみさらに証拠金維持率が20%まで下がると強制ロスカットが行われます。
通常はここまでで終わりますが、相場急変時にはロスカットが間に合わず、証拠金を超える損失が出てしまうことがあります。
そんなときにゼロカットシステムがトレーダーを救ってくれます。
含み損が証拠金を超える金額まで行った状態で強制ロスカットされるとマイナス残高になります。
マイナス残高になると、まずはボーナスで補填されます。
口座に資金を追加するとゼロカットが発動し、マイナス分がXMによって補填されます。
資金の追加方法には以下の3つがあります。
・口座への追加入金
・XMポイントを交換
・XMの他口座からの資金移動
このとき、追加したお金はマイナスの補填には使われず、残高リセット後に入金分が口座に追加されます。
また、ゼロカットで補填される金額や回数には制限はないので何度ゼロカットされても安心してトレードできます。
XMのゼロカットは全口座タイプ・全銘柄に適用
XMのゼロカットは全口座タイプの全取り扱い銘柄に適用されます。
口座タイプ | スタンダード口座 | マイクロ口座 | ゼロ口座 | KIWAMI極口座 |
---|---|---|---|---|
ゼロカット | あり | あり | あり | あり |
取り扱い銘柄 | FX通貨ペア 貴金属CFD 株価指数CFD エネルギーCFD コモディティCFD 仮想通貨CFD | FX通貨ペア 貴金属CFD 株価指数CFD エネルギーCFD コモディティCFD | FX通貨ペア 貴金属CFD 仮想通貨CFD |
口座タイプを選ぶときや取引対象を考えるときに、ゼロカットされるかどうかを心配する必要はありません。
XMにはゼロカットによる損失補填の実績があるので安心
XMにゼロカットシステムがあっても、実際にたくさんのトレーダーに損失が出たら補填されないのではないかと心配な方もいるのではないでしょうか。
しかし、XMにはゼロカットによる損失補填の確かな実績があるので安心してください。
一例を挙げると、FXトレーダーに大きな混乱をもたらしたスイスフランショックの際にも、XMは全てのトレーダーにマイナス残高の補填を行っています。
2015年1月15日に起きたスイスフランの大きな値動きのことを「スイスフランショック」と言います。
スイスフランショックが起きた直接的な原因は、スイス国立銀行が発表した「1ユーロ=1.20スイスフランの上限を廃止」することを発表したことです。
上限が廃止されたことによってスイスフランの買い注文が殺到して、相対的に他国の通貨が安くなり、「スイスフラン高、他国の通貨安」の状況が瞬間的に引き起こされ、その後もレートは乱高下し大きな損失を負うトレーダーが続出しました。
XMはこのような大きな損害が発生した際にもゼロカットを執行しているので、XMが資金や経済の事情からゼロカットしないことは考えられません。
今後も、XMはFXのトレーダーに安心できるトレード環境を提供してくれるでしょう。
XMでゼロカットされない条件とリセット方法
XMでゼロカットされない場合は、以下の条件に当てはまっている可能性があります。
XMではリセット条件を満たしていれば必ずゼロカットで補填してもらえるため、しっかり把握しておきましょう。
XMのゼロカット後の補填には時間がかかる
XMのゼロカットはマイナス残高になって含み益ポジションもなく、ボーナスもない状態になると行われます。
ただし、XMのゼロカットは数時間から3営業日ほどかかるので、すぐにマイナス残高が補填されない場合があります。
追加入金をすればすぐにゼロカットが行われるので、急いで補填してもらいたい場合は追加入金をしましょう。
XMの口座に含み益ポジションがある
XMのゼロカットは含み益ポジションを持っていると実行されません。
XMのゼロカット(マイナス残高の補填)の前に、ポジションを強制決済するロスカットがありますが、このとき含み益のあるポジションは強制的に決済されない仕組みになっています。
そのため、ゼロカットを発動させたい場合は、含み益のあるポジションを自分で決済したうえでゼロカットを待ちましょう。
XMのボーナス(クレジット)が残っている
XMのゼロカットはボーナスが残った状態でも発動しません。
XMのゼロカットの条件は、有効証拠金がマイナスであることです。
口座残高がマイナスでも、ボーナス(クレジット)をもっていると有効証拠金はマイナスではない場合があるので注意しましょう。
XMの規約違反をしている
XMのゼロカットは規約違反をしているトレーダーには適用されません。
特に、ゼロカットを悪用した両建て取引は厳しく制限されています。
- 複数口座間の両建て
- 他社口座とXMの口座間の両建て
- 複数名による組織的な両建て
- 窓埋めのみを狙った取引
- 経済指標発表・要人発言前後のみを狙ったハイレバトレード
本来XMのゼロカットシステムは、トレーダーが大きすぎる損失を背負って取引できなくなってしまうことを避けるためのものなので、悪用して不当な儲けを得ることは認められていません。
XMのゼロカットのメリット
XMのゼロカットのメリットは、追証を気にせずハイレバトレードができることです。
XMには最大1000倍の高倍率レバレッジがありますが、ハイレバレッジのトレードは利益を出しやすい反面、損失も大きくなりがちです。
相場の急激な変動でマイナス残高になりやすいのがハイレバトレードのデメリットですが、ゼロカットシステムがあれば入金額以上の損失を被ることはありません。
借金の心配をせずにハイレバトレードができるのは、XMのゼロカットの大きなメリットといえるでしょう。
XMのゼロカットのデメリット
XMのゼロカットはトレーダーの損失を補填してくれるシステムなので基本的にデメリットはありません。
強いていうなら、ゼロカットをあてにしてリスク管理をしなくなってしまうことが挙げられます。
「どうせ損失は補填されるから」と考えて損切りラインを設定せず、ゼロカットされるまで損失を放置してしまう可能性があります。
ゼロカットシステムで立ち直れないほどの損失は出ないとしても、リスク管理をきっちりしておかないと利益を積みあげていくことはできないでしょう。
XMのゼロカットの注意点
XMのゼロカットには、注意点がいくつかあります。
ゼロカットのメリットを無駄にしてしまわないように、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
ゼロカットを悪用したハイレバ取引は禁止
XMのゼロカットを悪用した取引は禁止事項に該当するため、絶対に行わないようにしましょう。
相場の急激な変動が考えられる経済指標発表や、窓あけのタイミングを狙って高いレバレッジでポジションを建てる取引は、ゼロカットの悪用にあたります。
勝てば無制限に稼げて、負けても損失の一部はXMにゼロカットで補填してもらうことを前提としたハイレバ取引は禁止です。
あくまでもゼロカットはトレーダーの緊急時の救済措置であって、これをあてにしたり悪用するトレードをしないようにしましょう。
ボーナスがある場合マイナス残高とボーナスが相殺される
XMのゼロカットの前には、ボーナスも損失補填に使われてしまうので注意しましょう。
ゼロカットが執行されるとボーナスも減ってしまうので、ゼロカット後のトレード資金としてボーナスをあてにすることはできません。
ゼロカット対象口座のボーナス交換は追加入金に含まれない
XMのゼロカットを行うためには、基本的に資金を追加する必要があります。
資金追加の方法にはXMポイントを使う方法がありますが、ボーナスに交換してしまうとそのまま損失の一部を補填するのに使われてしまうだけです。
上の図のように、XMポイントからボーナスへの交換は、即時ゼロカットを行うための条件を満たしたことになりません。
XMポイントを使ってゼロカットを発動させたいときは、現金に交換するようにしましょう。
XM ゼロカットシステムでよくある質問
XMのゼロカットシステムに関して、よくある質問を紹介します。
XMのゼロカットのタイミングはいつですか?
XMのゼロカットシステムでは、口座残高がマイナスになった状態から資金追加したタイミングで行われます。
マイナス残高になると不定期でゼロカットが行われる場合がありますが、確実にゼロカットしたい場合は追加入金をしましょう。
XMのゼロカットとロスカットの違いは何ですか?
XMのゼロカットとロスカットはどちらもトレーダーを守るためのシステムですが、執行されるタイミングと内容に違いがあります。
ゼロカット | ロスカット | |
---|---|---|
執行タイミング | 残高がマイナスになった時 | 証拠金維持率が20%を下回った時 |
内容 | マイナス残高の補填 | 含み損ポジションの強制決済 |
XMのゼロカットはどの口座でも適用されますか?口座タイプごとに違いはありますか?
XMのゼロカットはどの口座タイプでも適用されます。
口座タイプごとにゼロカットのルールなどに違いはなく、条件を満たせばマイナス分が補填されます。
XMのゼロカットはどの銘柄にも適用されますか?
XMのゼロカットはFX、CFDどの銘柄でも適用されます。
XMのゼロカットが適用されるために事前登録や申請が必要ですか?
XMのゼロカットが適用されるために事前登録や申請は不要です。
XMのゼロカットには回数制限はありますか?
XMのゼロカットに回数制限はありません。
XMのゼロカットで補填される金額に上限はありますか?
XMのゼロカットの補填金額に上限はありません。
XMのゼロカットは複数口座を持っている場合どうなりますか?
XMのゼロカットは口座ごとに行われます。
残高がマイナスになった口座のみ損失が補填され、その他の口座のポジションが強制決済されたり、口座資金を損失補填に使われることはありません。
XMのゼロカットにデメリットはありますか?
XMのゼロカットには基本的にデメリットはありませんが、リスク管理がゼロカットまかせになってしまわないように注意しましょう。
XMのゼロカット前に追加入金すると損失補填に使われますか?
XMのゼロカット前に追加入金しても損失補填には使われません。
XMに追加入金することで、マイナス残高がゼロにリセットされ、その後追加入金が反映されます。
XMのゼロカットでマイナス残高がリセットされないのはなぜでしょうか?
XMの口座残高がマイナスになっているのにリセットされない場合は、以下の原因が考えられます。
- ボーナス(クレジット)が残っている
- 含み益のポジションが残っている
- 追加資金の入金がない場合、残高リセットは不定期に行われる
- XMの利用規約に違反をしている
XMのゼロカットを適用されないためには証拠金維持率はどのくらいを維持しておくのが良いですか?
XMのゼロカットを適用されないため=マイナス残高にならないためにはおおよそ300%以上の証拠金維持率をキープするのがよいでしょう。
証拠金維持率を300%以上にしておけば40pipsの値動きまでなら証拠金を含み損が上回ることはありません。
XMのゼロカットを悪用するとどうなりますか?
XMのゼロカットを悪用するとゼロカットによる損失補填がされません。
また、ゼロカットを悪用するような複数口座の両建てなどを行うと口座凍結などの可能性があります。
XMのゼロカットのまとめ
XMのゼロカットの仕組みやリセットされない原因、ゼロカットの注意点について解説してきました。
XMにはゼロカットシステムがあり、証拠金残高がマイナスになると損失を補填してくれるので、追証が発生することはありません。
ゼロカットによる損失補填はリスクを軽減してくれるので安心ですが、ルールを守って利用しなければ口座凍結して利益が出金できなくなる可能性もあります。
また、XMのゼロカットは規約違反やボーナスが残っている場合などには適用されないので、本記事で紹介したルールや注意点を正しく理解して上手に活用しましょう。
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